筑波学生文芸賞の概要



1.概歴と目的
2.特色
3.日程
4.選考方法
5.冊子について

1.概歴と目的

 筑波学生文芸賞(以下「本賞」)は、2007年に筑波大学の学生有志により立ち上げられ、2008年に第一回が開催されました。文芸作品を書いている、または書きたいと思っていても発表の場が無く埋もれてしまっている才能を発掘し、外へと発信しよう、というのが本賞創立の目的です。
筑波学生文芸賞2008は、筑波大学関係者のみを対象にして作品を募り、22作品の中から、土井雅也さんの『埋葬』が大賞に、小野真さんの『&』が佳作に選ばれました。
 第二回の2009年度からは、募集範囲をつくば市全域の学生へと拡大しました。つくば地域全体の学生文芸を盛り上げること、そしてつくばの学生文芸を広く発信していくことが、第二回本賞の大きな目的でした。
 そして第三回以降は、本賞の知名度があがり歴史のある賞になること、筑波大学やその周辺地域とを繋ぐ絆の一つになればと思っております。


2.特色


 本賞の第一の特色は、運営から作品応募、授賞作決定、冊子発行まで、すべて学生が主体となって行うことにあります。まさに、標語として掲げている「学生の、学生による、学生のための公募制文芸賞」を体言したものです。それを具体化した制度として「一般選考委員」というものが本賞では設けられています。これは、受賞作を決める最終選考に一般の学生が参加し、議論して大賞、佳作を決定するという制度です。一般的な文芸新人賞などでは、有名作家や専門家が作品を選ぶものですが、本賞においては、受け手である学生が、真に読みたいものを選べるという制度になっているのです。
 第二の特色として、第二回本賞から設けられた「ベリーショート部門」が挙げられます。これは、原稿用紙換算10枚以下の作品を募集する部門です。今まで小説を書いたことがない方、時間がなくて長い作品を書けない方も、気軽にご応募いただけます。インパクトのある作品、実験的な作品など、お待ちしています。


3.日程

2010年4月1日・・・作品募集開始
6月30日・・・作品および一般選考委員応募締切
7月・・・一次選考
8月・・・最終選考会、授賞作品の決定
10月・・・冊子発行



4.選考方法

≪一般部門・ベリーショート部門≫

 選考は、二段階に分けて行われます。まず、運営委員による一次選考で5作品前後を最終選考会に推薦し、次いで一般選考委員による最終選考会が行われ、受賞作品が決定されます。

・一次選考とは

 一次選考では、1つの作品につき最低3人が、個別に評価をします。このとき、作者名、所属などは伏せられます。選考委員は、あらかじめ決められたいくつかの評価項目に点数をつけ、その合計点を主な基準として、5作品前後を最終選考会に推します。ただし、点数のみで判断するのではなく、点数で量れない魅力を持つ作品は、協議の上、一次選考を通過する場合があります。選考を務める運営委員は、作品選考に関する勉強会を繰り返し行い、評点基準を安定させ、さらに複数人で1作品を評価することで、公平な選考になるようにしています。また、応募者の希望があれば、受賞作品決定後、実際にされた評価を見ることができます。

・最終選考とは

 最終選考は、公募された一般選考委員と、運営委員数名により行われます。一般選考委員は事前に運営委員主催の勉強会に参加してもらいます。これは最終選考会の進め方や注意点を説明するもので、選考の基準を押し付けるものではありません。最終選考会までに、一般選考委員は全作品を読んできます。そして、選考委員全員で議論し、大賞・佳作・ベリーショート賞を決定します。場合によっては、評決をとる場合がありますが、基本的には議論を重ね、全員の一致を得たうえで選考を進めます。最終選考会の様子は、冊子にて公開されます。


5.冊子について

 冊子は、10月に行われる筑波大学学園祭にて無料配布されます。その後、筑波大学付属図書館や、つくば市内の大学、公共施設や店舗などに数冊ずつ設置されます。2008年度の実績は、正規冊子の発行部数が600部(うち配布・設置済み約500部)、コピー製本版が約200部でした。予想を大きく上回る配布量となり、急遽、コピー版の冊子を作る事態となりました。今後、多くの人に読まれることが予想されますので、発行部数の倍加を検討しています。